一番街からすぐの大正浪漫夢通り沿い角地に「川越商工会議所」があります。 前武州銀行川越支店で大正15年着工し昭和2年12月建造しました。その後の1970年からは川越商工会議所が事務所として使っています。文化庁登録有形文化財に指定されている建物です。
商工会議所に残る「武州銀行川越支店新築工事概要」によると、設計者は前田健二郎(1892〜1975)。東京・銀座の資生堂本社、武州銀行の浦和支店も設計している。優美さと重厚感を併せ持った感じで、近くで見ると圧倒されます。鉄筋コンクリート造りの耐震耐火構造で、壁のもっとも厚いところは135cmあり、玄関の上にあるメダリオン(円形装飾)と呼ばれる飾りが豪華さを演出しています。外壁の太い柱はドリス式と呼ばれており、直径約1m。古代ギリシャ神話に出てきそうな外観です。2階部分が高い為、天井も驚くほど高い。室内にも太い柱が天井まで伸び、開放感があります。とても2階建てとは思えません。 玄関脇には赤い丸型ポストもあり雰囲気でてます。