二組のご夫婦の神様をまつる縁結びの神様、川越氷川神社の境内には、良縁を求める男女の姿が多く見られます。
考えてみれば私たちの人生は、すべて「縁」で成り立っているとも言えます。男女の出逢いだけでなく、
友人や仕事、そして家族とも大きな縁で結ばれているのです。
縁結びの「むすび」とは、「産ス(ムス=万物を産み出す)」と「霊(ヒ・ビ=目に見えない力)」という言葉が合わさったものだそうです。
つまり「結び」は、あるものとあるものがただ「くっつき合う」ということではなく、
それらが出逢うことによってさらに新たなものを産み出す、という意味なのです。
誰かと巡り会うことによって、そこに今までなかった新たな「何か」が生まれる。それこそが本当の「縁結び」の力と言えるでしょう。
この一年、皆さんが迎えるさまざまな出逢いが、ご自身ばかりでなく、いつか世の平安や他の人の幸せにも繋がるような、
本当の良縁となることをお祈りしています。
川越総鎮守氷川神社宮司 山田 禎久